遠隔監視設備導入の目的とメリット|選び方とおすすめのシステムを紹介!

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遠隔監視設備導入の目的とメリット|選び方とおすすめのシステムを紹介!

公開日:2022/07/15   更新日:2022/12/07
遠隔監視設備導入の目的とメリット|選び方とおすすめのシステムを紹介!

目次

  1. 設備の遠隔監視とは
  2. 遠隔監視でできることとメリット
  3. 設備の稼働状況の確認
  4. データの収集・分析
  5. 異常の早期検知
  6. 設備の遠隔監視システムを選ぶときのポイント
  7. どんなデータを集めたいか
  8. システムが現在の設備に対応しているか
  9. 費用はいくらかかるか
  10. セキュリティは安全か
  11. 急コールがおすすめの理由
  12. まとめ

現場や管理室での設備監視に不便さを感じている方は多いでしょう。従来の設備監視が抱える課題を解決する方法として、近年では「遠隔監視」が注目されています。

この記事では、遠隔監視の基礎知識からできること・メリット、遠隔監視システムを選ぶポイントまで幅広くお伝えします。設備監視の業務改善を実現したい方は、ぜひ参考にしてください。



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1. 設備の遠隔監視とは

設備の遠隔監視

遠隔監視とは、遠隔地から設備の監視を可能にする仕組みのことです。センサーやカメラで収集した設備の情報を、インターネット経由でパソコンやスマートフォンから閲覧して監視する仕組みとなっています。

従来の設備監視といえば、担当者による目視点検、あるいは有線を用いたオンライン監視が主流でした。目視点検では担当者が現場へ行く手間が発生するほか、設備点検時に怪我のリスクがあります。また、有線によるオンライン監視も、社内ネットワークにアクセス可能な管理室などに担当者が常駐する必要があります。

このような設備監視では、場所・時間的な制約が大きく、担当者の負担も増大してしまいます。こうした課題をIoT(モノのインターネット)などの技術により解決するのが、遠隔監視です。

遠隔監視は、現場や管理室などに担当者がいる必要はなく、場所・時間を問わず監視できるため、効率的な設備監視が可能です。また、設備点検時に危険を伴う作業や、内部にアクセスしにくい設備の監視においても有効となります。企業活動に必要な設備や施設を管理する「ファシリティマネジメント」の一環としても、遠隔監視の重要性は高まっています。

2. 遠隔監視でできることとメリット

遠隔監視でできることとメリット

遠隔監視でできることは、主に次の3つです。

  • 【遠隔監視でできること】
  • 設備の稼働状況の確認
  • データの収集・分析
  • 異常の早期検知

遠隔監視は、従来の設備監視と比べて監視業務を大幅に効率化でき、担当者の負担を減らせるのが大きなメリットといえます。以下では、遠隔監視でできることについて順番に解説します。

設備の稼働状況の確認

遠隔監視によって、遠隔地から設備の稼働状況を確認できます。従来は設備の稼働状況を把握するために、現場や社内の管理室などに担当者が常駐することが必要でした。

一方で、遠隔監視の場合は、センサーやカメラから収集した設備情報をどこでも見れるため、管理室に担当者が常駐する必要がありません。さらに、担当者が複数いる場合でも、各自のパソコンやスマートフォンから設備情報にアクセスできるため、効率的な情報共有が可能です。

現場やオフィスなどに捉われない監視業務を実現することで、リモートワークの促進にもつながります。結果として、担当者の負担軽減だけでなく生産性向上も期待できます。

データの収集・分析

遠隔監視は、効率的なデータの収集・分析を可能にします。複数の工場を持つ企業の場合、従来の設備監視では工場ごとに設備データを収集する必要があります。この場合、データを管理・分析する担当者を工場ごとに配置しなければなりません。また、全工場のデータを集約する際に、メールなどで情報共有することになるため手間がかかります。

その点、遠隔監視であれば各工場の設備データを無線通信で1か所に集約し、「設備監視システム」で一元管理できます。さらに、設備監視システムに搭載されたデータ分析機能を用いることで、従来よりも多くの知見を得ることが可能です。

例えば設備ごとの稼働実績を可視化・分析することで、ボトルネックとなっている工程を発見できます。遠隔監視は、工場におけるデータ活用基盤を強固にすることで生産ラインの最適化につながるのです。

異常の早期検知

遠隔監視を導入することで、設備の異常を早期検知することが可能です。担当者による目視での点検では、設備の異常を見逃すリスクがあります。また、有線によるオンライン監視でも担当者が管理室から離れていれば、異常の発見が遅れるでしょう。異常の発見が遅れることで生産ラインが停止する可能性があるため、企業にとって甚大な損失となりかねません。

一方で、遠隔監視の場合は、各工場・各設備の稼働状況を集約しリアルタイムに監視できます。あらゆる設備の挙動を可視化して稼働状況を把握できるため、異常があった場合でも迅速に検知できるのです。さらに、検出した異常は、メールなどで直ちに関係者へ情報共有されることから、故障した設備の修理などの早期対応が可能となります。

また、遠隔監視であれば、夜間に起きた異常でも素早く検知・対応できます。そのため、異常が起きにくい夜間の現場に担当者を配置する必要がなくなることから、大幅な人件費削減につながるでしょう。

3. 設備の遠隔監視システムを選ぶときのポイント

設備の遠隔監視システムを選ぶときのポイント

企業が遠隔監視システムを導入する場合、適切なシステムを選ぶことが大切です。遠隔監視システムを選ぶ際は、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

  • 【遠隔監視システムを選ぶポイント】
  • どんなデータを集めたいか
  • システムが現在の設備に対応しているか
  • 費用はいくらかかるか
  • セキュリティは安全か

ここでは、各ポイントについて順番に解説します。

どんなデータを集めたいか

遠隔監視システムを選ぶ場合は、具体的にどのデータを集める必要があるのかを明確にしましょう。理由としては、どのようなデータを扱うのかによって個々のデータサイズや全体的なデータ量が異なり、それに伴って運用コストが変動するためです。

例えばシステムの稼働ログを監視・収集だけ行うのであれば、データ量が少なくコストを抑えやすいでしょう。一方で、画像・映像データを収集する場合はそもそものデータサイズが大きいため、運用コストが上がるほか、センサーやカメラの設置などに対するイニシャルコストが発生します。

そのため、設備ごとに収集すべきデータを明確にすることで、コストを最適化することが可能なのです。自社の必要なデータを選りすぐった上で、適正なコストで収集できる遠隔監視システムを選びましょう。

システムが現在の設備に対応しているか

自社で使用している設備に対応した遠隔監視システムであるかどうかについても、遠隔監視システムを選ぶ際に重要なポイントです。

設備からデータを収集する際には、無線通信を行うことになります。しかし、設備の通信規格が古かったり、独自の通信規格を採用したりしている場合など、遠隔監視システムによっては無線通信が行えない事態になりかねません。このような事態を防ぐためには、遠隔監視システム導入前に必ず対応している設備を確認することが大切です。

とはいえ、遠隔監視システムによってデータを一元管理したい場合、データ収集の対象となる設備全てが遠隔監視システムに対応している必要があります。それゆえに、対応している設備に買い替えたり、ハードウェア・ソフトウェアの追加導入が必要になったりとコストが増大する可能性があるため注意しましょう。

費用はいくらかかるか

遠隔監視システムの導入・運用には、さまざまなコストが発生します。コストは企業の導入条件によって大きく変動するため、明確な費用をホームページなどで記載していない製品も少なくありません。まずは、見積依頼や問い合わせにより費用をしっかり確認しましょう。

遠隔監視システムにかかる主な費用は、下記の4つです。

  • 【遠隔監視システム導入・運用でかかる費用】
  • ソフトウェアの導入コスト
  • IoT端末の導入コスト
  • 通信コスト
  • サーバーの導入・利用コスト

製品によって料金体系は異なりますが、遠隔監視システムのソフトウェア自体に導入コストが発生する場合が多いです。また、IoT端末を設備に取り付ける際にも導入コストが発生するとともに、導入後にもIoT端末1台ごとに利用コストが生じる場合があります。IoT端末のスペックや数量によって、こうしたコストは変動するでしょう。

さらに、日々のデータ通信にもコストがかかります。利用量に応じて料金が決まる「従量課金制」の場合は、データ通信量が増えるほど通信コストも増大します。製品や利用プランによっては、定額の場合もあるでしょう。

収集したデータを管理するためには、サーバーも必要です。オンプレミス型システムの場合には、サーバー設置の初期費用がかかります。クラウド型システムであればサービス提供者のサーバーを利用できますが、利用料金にはサーバー代が含まれるのが一般的です。

セキュリティは安全か

遠隔地から設備データにアクセスする際は、サーバー・個人端末間のデータ通信が発生します。インターネットを経由することになるため、データの盗聴や改ざんといったセキュリティ面のリスクが避けられません。

万が一にもデータが流出するようなことがあれば、企業にとって甚大な損失が生じます。このような事態を防ぐためにも、セキュリティ性の高い遠隔監視システムを選ぶことが大切です。SSL通信などによりデータを暗号化できるか、セキュアな通信規格を利用できるかなどを導入前にチェックしましょう。

4. 急コールがおすすめの理由

急コールがおすすめの理由

遠隔監視システムを相応な費用で導入したものの、いざ異常が発生したときに素早く対応できなければ、生産ラインの停止による甚大な損失が生じる可能生があります。とはいえ、遠隔監視システムの中には、異常検知時にメールでの連絡しか行われない製品も少なくありません。メールは担当者の確認が遅れる可能性があるほか、業務連絡に紛れて見逃してしまうリスクがあります。

このような事態を防ぐための有力な手段となるのが、ワイドテック社が提供している「急コール」の導入です。急コールとは、大事なメールを電話でお知らせするクラウドサービスのことです。特定のメールをスピーディーに抽出し関係者へ電話で通知してくれるため、メールの見逃しを防げるとともに、異常に対して迅速な対応が可能となります。

そのため、急コールを遠隔監視システムと併用すれば、異常検知から担当者への通知受け取りまでのフローを限りなく最短化できるのです。また、優先順位をもとに電話をかける「順次架電」と、複数の担当者へ一斉に電話をかける 「一斉架電」が選べますので、適切な担当者へ確実に知らせることができ、遠隔監視システムの補完機能に有効な、急コールの導入がおすすめです。

5. まとめ

遠隔監視設備導入の目的とメリット|選び方とおすすめのシステムを紹介!

遠隔監視とは、遠隔地から設備の監視を可能にする仕組みのことです。インターネットを経由して自宅などから設備の稼働状況を確認できるため、担当者の負担軽減につながります。また、リアルタイムで設備の異常を検知することも可能です。

遠隔監視システムにより「予知保全」を実現するためには、異常を人に素早く伝える仕組みが必要となります。それを実現させるためには、異常検知メールを受けて関係者へ自動で電話をかける「急コール」の導入がおすすめです。遠隔監視システム導入と急コールの併用により、大規模な業務改善を図れるとともに、大幅な人件費の削減が可能になります、ぜひ急コールの導入をご検討ください。



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