【公共インフラ編】事例から学ぶ!システム障害・トラブル対策への新たな一手とは?
2019年5月1日、元号が「令和」に切り替わりました。同年には、この改元に伴い、システム改修を要因とするシステム障害やトラブルも頻発しました。
ITシステムなくしては、もはや社会・経済活動は成り立たないといってもいいでしょう。民間企業だけでなく、省庁や自治体、公共機関でもITシステムは日常的に広く利用されています。ひとたびシステム障害が起これば、日常生活への影響は計り知れません。
この記事では、公共機関や自治体などの障害事例から、システム障害対策としてどのような方法が有効なのかを解説。障害復旧を担当するエンジニアへの連絡をスムーズにする、ワイドテックの「急コール」をご紹介します。
特定メールの受信を電話で知らせる「急コール」
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1. 改元に伴うシステム改修で障害トラブルが頻繁に起きた
2019年5月、新元号対応のシステム改修においてトラブルが相次いで発生しました。情報処理推進機構(IPA)社会基盤センターが公開している情報システムの障害状況レポートによると、改元に伴うシステム障害の報告件数は17件。特に、自治体やインフラ事業でのシステムトラブルが数多く発生しました。元号の表示の誤りといった軽微なトラブルから生活に影響を与えるものまで、さまざまなトラブルが起きました。
障害トラブルの原因は、改修システムによるものだけではありません。人為的ミスによるトラブルも多数発生しています。具体的には、改修テスト後に新元号のテストデータの削除を忘れて、本稼働に入ったためトラブルが発生したという報告もあります。
他にも、システム障害が社会にどのような影響を与えているのか、事例を確認していきましょう。
2. 【障害事例】小田急電鉄(機器の故障による障害トラブル)
2019年4月8日、朝の通勤ラッシュ時に通信機器が故障し、全線で運転見合わせに。1時間半後の運転再開までの間、約15万人に影響が生じました。
運輸指令所内の機器の故障により、全線で電車と指令所をつなぐ無線が通じなくなったことが原因です。
※参照元:情報システムの障害状況2019年前半データ – IPA
3. 公共機関・自治体でのシステム障害事例
公共機関・自治体で起きたシステム障害の事例をご紹介します。
機関名 | 地方公共団体情報システム機構 |
影響範囲 | 更新の受付を停止 |
現象 | 複数の自治体でマイナンバーカードの更新ができなくなった。2日間にわたり更新手続きができないなど問い合わせが全国の自治体に殺到した |
原因 | サーバー間の通信で不具合が発生 |
自治体名 | 埼玉県 |
影響範囲 | 防災情報メールの配信 |
現象 | 市町村が発令する避難勧告や指示、避難所の開設情報を自動送信する防災情報メールや各SNSに配信される情報が送信エラーに。狭山市で最大9時間半の遅れが出た |
原因 | サーバーの設定ミスによる不具合 |
防災情報の配信など命に係わる情報がシステム障害によって配信が遅れる事例もありました。こうした緊急時におけるトラブルには、迅速な復旧が求められます。台風やゲリラ豪雨は夜間に発生することも多く、自然災害に伴う障害に対しては夜間休日にも対応できる復旧体制の構築が必要です。
※参照元:情報システムの障害状況2019年前半データ – IPA
情報システムの障害状況2019年後半データ – IPA
4. 復旧担当者へスムーズに連絡できるワイドテックの「急コール」
システム監視を行う運用者に求められるのは、インフラを支える各システムのどこに問題があるかを発見し、サービスを復旧させるため迅速に担当者へ連絡することです。ワイドテックの自動電話システム「急コール」は、特定のメールだけを自動電話で知らせるクラウドサービスで、システム監視・障害復旧における連絡の効率化を実現します。
◎夜間や休日の緊急呼出に最適
アラートを受診すると、事前に指定されたキーワードをメールから自動抽出し、自動で担当者に電話します。メールの受信に気付きにくい夜間や休日に復旧対応の担当者をすぐに呼び出すことができ、復旧対応の遅れを防止。1度目のコールで出なければ順次架電で別の担当者を呼び出し、全担当者不在の場合は、リトライ架電を行います。
5. まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大によって、新たな常態・常識を表す「ニューノーマル」という言葉が注目されています。今後はニューノーマルに合わせた働き方として、テレワークの継続を踏まえた通信インフラ整備が企業に求められます。「急コール」を利用すれば、緊急メールを正確に受け取り、システム担当者に効率的に連絡できます。
ワイドテックは、「一般社団法人 日本テレワーク協会」に正会員として入会しています。急コールをはじめ、さまざまなICTソリューションで企業が抱える課題や働き方を解決いたします。
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